辺境に来とります
辺境に来とります

辺境に来とります

末子さんの受ける科学講座なるものが開催される辺境の地へ来ています
山を越え谷を越え海辺の小さな寂れた町。
そこにドン!と建つやたら立派な建物までナビに案内されました

異様!

道すがら、道路はところどころ傷んでガタガタだし
店舗だったと思しきビルはずいぶん古くてボロボロ、ひとの気配もない
なのにその建物だけがやたら贅沢で凝った作りなの
威風堂々?ハリボテ感?エントランスは広い広い吹き抜けでぐるり階段の上り口も二箇所
寒い日なのに暖房もハンパなくて暑いくらい
案内を頼りに小さな会議室へ向かうも、途中ジムあり温泉ありサウナあり…ナニココ…(不安)
そしてやつとお目当ての会議室を見つけてムスメを預け、しばし休息

ところで、この世はパラレルワールドだと言われることがあるそうですが
本日それを改めて体感して身震いしました
日本のみならずきっと世界中にそれはあるんでしょうが
あの時のあの場所、と重なる場所というところがあって
そこに波長を合わせることでその日その場所に行けるようです
その間わたしはここにいながら居ない…抜け殻のようなものでしょうか

引っ張られるんてしょうね、ひとの想念みたいなものに。
誰がどうしてわたしを引き寄せるのかを感じることが出来ました
同じように別の日別の場所のわたしも同時にあり
気を緩めてしまえばもう戻れないような気がしました

後部座席で満足気に眠るわたしの末っ子の寝顔が
家で待つ上の子たちとしっかり繋がっていて
ママの帰る場所はここよ、とわたしを捕まえていてくれるようでした
いやぁーすごい体験をさしてもらったな。

互いに大切な愛しいひと達のところへ今は戻ろう
わたし達が重なれる空っぽはそういう愛情で満ちています
この世から旅立ったひとともそういうところで出会えるのかもしれませんね

そう思ったとたんに目に飛び込んだのは「メメント・モリ」(マジです)
そうです、死はいつもわたし達の傍にある
もしも彼がわたしより先に死んだならたぶん水先案内を引き受けてくれるんだろうな

そんなこんな…不思議な不思議な小さなふたり旅でした。

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