グラデーション
グラデーション

グラデーション

毎朝の通勤時、大きな道路脇の歩道を小学生達が列をなして歩いている
賛否あるんだろうけれど集団登校、ってやつ。
わたしが子どもの頃にはなかったしうちの子達は小学生がほとんどいない団地に住んでいるせいで参加したことはない

でね、この道路は片側2車線のほんとに大きな道路なの
立体交差している下の道路も幹線道路で交通量がヤバい。
横断歩道はその、上の道から下の道へ左折する場所にあって
通勤で急ぐ車から子ども達を保護するために
毎朝交代でおかあさん達が立っている

さらに言うとここは隣接する小学校の分岐でもあって
つまりこの横断歩道は二つの小学校の子ども達が使うことになってる
でね、前から常々思っていたんだけど
おかあさん達、おそらく自分の子どもの通う小学校の子どものお世話しかしないの。

それについては何の取り決めもないんだよね
何故ならそもそも他校区との交流が無いから。
だから責任問題がどうこうってわけでは無いはずなの
なのに、”よその子”らには見向きもしないという不思議。

昨今、登下校中には大人に話しかけられても返事をしないようにという指導なのは知ってる。
だけど横断歩道渡る渡らないくらい…と思うし
なんなら「おはよう」くらいあっても良いんじゃない

と思いながら今日もその横断歩道を眺めていたら
今朝のおかあさんは両校の子にまんべんなく声をかけてた。
片方の子ども達はわいわいそのおかあさんに戯れついていて
もう一方の子ども達はそっけない態度だったけれど
なんだか心が嬉しかった

物事には境界があるのは理解する
だけどこうしてある一方が、自分達の範疇を少し越えて相手方に入り込んだり
逆もまた然りでこちら側へ入り込んで来るものに対しておおらかであれば
おのずと境界は曖昧なグラデーションになるんだと思う

家々の垣根を越えた枝の先の柿の実は誰のもの問題とか(笑)
柿の実を頂いてほくほくだけど落ち葉は嫌よとか
枝を隣にまで延ばしている家の庭に隣の家の猫が寝そべっていることだってあるかもしれない

互いに誰かと持ちつ持たれつなんだということに対して
もっと感覚的に自由でいられたら良いのに、とぼんやり思った

2件のコメント

  1. 杉原美代

    麗子さーん!みよちゃんです笑
    いつも素敵なブログありがとう。
    今日のブログで昔から思ってたこと思い出した。
    一軒一軒に垣根とか石垣をなんで作るようになったのかなーって。

    自分の陣地、聖域ってのは分かるけどめちゃくちゃ頑丈な高い塀作ってるお家とか見るとちょっと悲しくなったりする。怖いんだなーって。

    何となく今日はこっちに書きたくなりました。

    ではではー

    1. みよちゃん、いらっしゃいませー!
      わーいわーい、初コメントだー(*´∀`)

      城壁、ね。砦。
      外から守っているつもりが
      内部のことが全く見えないが故に
      有事でも察してもらえなくて大事に至るケースもあるね。
      むしろ今は防犯も変わって来てるよね
      ゆるやかに繋がる、って安全面だけでなく心地良さそう
      お節介おばちゃんだって憎めないキャラだったのかもね(笑)

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