我が家の中1六男坊。
超の付く小心者で失敗することが大嫌い
男子あるあるのマウント合戦が苦手すぎていつも女子と遊んでいるけれど
家に帰れば上は姉+姉+妹+妹にはさまれて肩身が狭い。
いつまでも可愛いかと言えばそうでもなくて、実は計算高く悪事を働きます(笑)
年下の子を言いくるめてゲームを独り占めしては自分だけがこっそり使ったり
上の子が楽しみにしていたお菓子を食べちゃったり
証拠隠滅能力、異常に高し!
で、そんな六男のことである時学校から呼び出されました。
二学期の終わり頃から、赤白帽子を失くしていた子がいて
どんなに探しても呼びかけても出てこなかったのだそう。
それが、ひょんなことから六男がそれを使っていたのが露呈したとかで
お友だちの赤白帽子を盗んだのではないか、とのことでした。
ことが発覚したのはとある体育の授業中。
赤白帽子、普段は白にしているけれど
持久走の最終週にさしかかった子は裏返して赤帽子にしてね、と指示があり
六男のかぶっていた赤帽子に、帽子を失くしたと言っていた子の名前が書かれていたのを先生が見つけて騒ぎになったのだそうです
呼び出されて出かけたところ、六男の言い分は
赤白帽子をみんなで被って教室移動をして活動した後
下校時間になって自分の帽子が無いことに気がついた。
そこで、移動先だった教室へ行くと赤白帽子が落ちていた。
おお、こんなところにあったのかと持ち帰り。
数日後、赤白帽子に記名をしているか?という話になったとき
そういや一度も書いたことねぇな、と六男。
やべえ、叱られるわと白帽子の後ろに名前を大きく書いたそうな。
ところがところが先に書いたとおり
それは実は別の子の帽子で、赤帽子のほうに名前が書いてあった。
ガーン!
六男はそのお友だちの帽子を、意図的に盗んで自分のものにしたと思われてしまいました。
だが待てよ…我が家は子どもが多いせいで赤白帽子のストックは山のようにある。
かつ、証拠隠滅が大の得意な六男がもし意図的に他人の帽子を盗ったなら
その子の名前が隠れるように自分の名前を書く、ってことくらいやりかねない。
他人の名前が書いてあるままの赤帽子をかぶるようなヘマをするだろうか?
…以上の理由をもってわたしは
六男がその帽子を意図的に盗んだという見解については同意しかねます。
そう先生に告げると、その先生は血相を変えてこう言いました
帽子のストックがあるだとか名前を書かずに使わせているというのは家庭の事情ですよね?
え?は?え、ええそうですけどそれが何か?
家庭の事情がどうであれ、落ちているものが自分のものだという確証が得られない限り
自分の名前を書いてしまうというのはどうなんですか?
おお、なるほどそれはその通りです。
教室移動しての活動があり、直後に自分の帽子が失くなったからと
慌ててその教室に引き返したとき、たまたま偶然はらりと落ちているそれを見つけたとて
待てよ、これは本当にボクのものだろうか…と冷静に考えなかったことは確かに落ち度だと思います
けど。
落とし物を見つけたとき、自分の落としたものだという判断を下すのは短絡的だとは思いますが
たまたま偶然、記名に関しての指導があったこともあり
慌てて書く、くらいのことは起きたとしてもこの子の言い分に矛盾はないと思います。
即ち、この子が他者のものを意図的に盗んだ、という先生の見解については現段階ではやはり同意出来ません。
わたしはこの子に対して「ひとのものを盗んではいけない」とはこの場では言わないし
言うとすれば、常日頃から自分のものには記名をしなさいということと
落とし物をしてもみつけても冷静に対応しなさい、ということだけです。
とはいえやはりよそ様のものを我が物として使ってしまった以上
同じものを買ってお返しさせてはいただきました。
相手のおかあさんも、新しい帽子を受け取って下さり
今回のことは特に気にしませんし、盗まれたとは思っていませんと言ってくれました
今だに真相はわからないし
もしかしたらこのままずっとわたし達親子は
盗んだ子と謝らない変な親ってことになるのかもしれないけれど
それはそれでもう相手に委ねるしかないかなあと思います
ただ、自分なりに考えてここはおかしいぞ?ってことがあったら
それはきちんと言葉にした方が良いだろうなということだけです
「あの時ママは信じてくれた」
六男の心に何かが息づいてくれていればそれで良いなと思っています
子育て、いろんなことがあって難しいけどね。