わたしがおかあさんになった理由
わたしがおかあさんになった理由

わたしがおかあさんになった理由

さて、今更感半端ないお話なんですが
わたしがなぜおかあさんになったのか、を紐解いてみることにしました。
というのも昨日、ふたつ向こうのデスクの
わたしより少し年上の女性と、互いの人生があまりに両極端過ぎてウケる。って話をした、ってだけなんだけどね。

彼女は独身、一度も結婚したことはない。
パートナーはいるようだけれどこれからも結婚の予定はない。
バリキャリの彼女が関わった仕事の売上げはかなりの額だけど
彼女自身は自分の立場を「好きなこと、楽な道を選び続けた結果イマココ」としている。

実際、昼休みは何がどうあろうときっちりとるし
休暇だって有休消化とは言いつつも4連休とってうぇーい、も当たり前。
上に立つ者として後に続くひとにさり気なく余白を感じさせるというタイプ。
「今日はサッカー観戦行くから帰るわ!」と定時になるととっとと帰宅する。

好きなものは調味料。
美味しい塩とオイルを追いかけて旅をするようなひとで
エスプレッソマシーンも持ってる…けどメンドクセーからもう使ってない、とかサラリと言ってのける(笑)

別嬪さんで、特に指先の仕草に特徴があり
彼女が書類上のデータを指差して確認しているそれを眺めているだけで
不思議な魔力めいたオーラが発せられているのがわかる。
あぶないあぶない…といつも目をそらすくらいね。

で、そんな彼女はわたしに
「女性を尊敬する、ってことは滅多にないことだけどあなたは特別」と言ってくれる。
何が?と聞き返すと、とにかくアンビリーバボーと。(笑)

確かに…子どもまみれで部屋の中はぐっだぐだのごっちゃごちゃ
四六時中やかましいし、整えたものはすぐにデタラメにされる。
そのうえ猫が4匹…ま、さ、に、カオス。

でね、わかったの。
いつだったか小さな可愛いお友だちと話しをしたことがあったんだけど
カオスは数限りないコスモを内包しているんじゃないか、って。

わたしは生来、超こだわりが強くて
整理整頓されていることが大好き。それは物理的にも思考も同じ。
整理整頓=整理収納って苦手なひとからは誤解されがちだけど
モノをしまい込むってことじゃないの。
効率よく使うために、活かすためにどう仕舞うか、ってこと。
動かないモノは不要なもの、っていうことだから手放す。

どんなにものが多くても、それらを日々活かすなら
それらは収まるべき場所が必ずあり、それを見つけ
時には作り出してでも収める、それが整理収納ね。

幼い頃から得意だったから、わたしのスペースはいつも整っていて
本棚に並べる本を背の丈で揃えるべきか、厚みか、はたまた奥行きか…これがセンスの発揮しどころでね(笑)
そればかりでなくて内容、テーマ別にも分けられていて
何故それがそこに収まるのか、はいつでも説明出来る。

わたしは8人目以降を自宅で産んでいるのだけれど
陣痛中でも
「キッチンの洗い場に立ったときの目の前の右側の扉
上の段の右奥あたりにお客さま用の湯呑みと急須が置いてある」とか
「脱衣所のキッチン寄りの収納の下から二番目の右の引き出しに小さなタオルが入っているから、それの手前あたりにあるチェック柄のを持ってきて」
などなどなど
家のどこに何がどんなふうに収められているかをすぐに言える。

け、ど。

ガキんちょが大きくなって、こやつらにも何か家のことをさせるべ。となり
お小遣いあげるから洗濯物を干しなー、とか皿を洗いなーとか言い出して…
それらが全てグッダグダに壊されたんだよね。

お洗濯物、わたしが干せば色の濃いものから薄いものへとか
厚手のものから肌着へ、とかの並び順があったり
ピンチがいっぱいぶら下がってるものは点対象にするだとか
タオルをかけるときには1本空けて…とかいろいろマイルールがあったの。
それを、手放さざるを得なかったよ(笑)

それからというものはカオスもカオス、超カオス。
身に覚えのないものが部屋に入ってくるし
“誰のかわからない”モノも時々発生する。
そんなわけないでしょ!うちにまだ他に誰か住んでんの!
ってくらい、とにかくデタラメ。

お洗濯物はぐっちゃくそにかけてあるし
ハンガーが外れたら外れっぱなしだし、一番謎なのは
なぜハンカチをピンチハンガーの上に乗せるんだ!ってこと。
普通にピンチに挟んでぶら下げてくれよ…
(四角が歪むのがイヤだそうです。なるほどね)

皿を洗ってくれたら向きも並びもめちゃくちゃだし
食器棚の何処に何を置いたかわからなくて行方不明になったものもある
と思えばあるときそれらが一気に姿を表して水切りカゴが満員になったり
漂白したばかりの台拭きが次に見たらオレンジに染まってるし…

もうね、数え上げたらキーッ!ってなる(笑)

この、整理整頓大好き高効率大好きなわたしを
ぐっちゃぐちゃにするために、おかあさんにさせてくれたってわけ…
カオスはただのぐちゃぐちゃではないのだってことを知らせるためにね。
モノゴトは整っていることだけに拘ると限界が生じる。
デタラメに見える中に規則性を見出すことが無限の始まりってわけ。
つまり、ありとあらゆる可能性が混在しているということを見つけられるようになるってことなんだね

こりゃ、永遠にネタ尽きないわ…と思うと退屈も出来やしない!
おかあさんというのはそういう楽しみを見つけられるようになるためになるものなのさ。
マジかよ!ウソだろ!ひぇー!
って、いちいち大袈裟に驚いたり喜んだり悲しんだりしながら
ひとつ一つに拘ることなく受け流して行く、それがおかあさん。

なんか気楽になったわ…ってなってくれたら嬉しいなー
ってことでここでいろいろ書いてるってことみたい。
なぜか何処からか辿り着いたわ、という方がいらっしゃったらあなたきっとラッキー!(知らんけど)

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