雨降って地固まるとき
雨降って地固まるとき

雨降って地固まるとき

備忘録として。

六男は男の子の一番下
上ふたりはお姉ちゃん、下ふたりが妹。
我が家の女の子は全員凄まじい個性派で
常に何らかの圧を受けている立花
かつ、自他ともに認めるママ大好きっ子
(言わせてもらえば全員、なww)

繊細さんが過ぎて、謎の独自ルールが
じわりじわりと首を絞めるタイプで
ひと言で言うと「〜は○○でなくてはならない」が強めの不器用さん

「六男くん、ネガティブになっていますよ」と
とある方から指摘されたことも想定の範囲内ではありつつ
「気持ちが安定しないから上手く行かないようですね」との言葉が刺さりました
プライベートを一切知らないのに流石、鋭いなあと思っていたところ
当の本人はそんなやり取りを知る由もないのに
絵に描いたようにお決まりのセリフでやさぐれ始めました

もう、何もかもくだらねえ!
みんな消えろ!
せっかく始めたあれこれも全て投げ出す勢いです
そこで、母は言いました。
「くだらないことなんかやめちゃえ!」

あんたは何者にならなくとも
何事を成さぬとも
わたしにとっては最高に可愛い大切な息子なの。
そんなね、くだらねえ!ってことなんかやめちまえー
好きなこと、楽しめることどんどんやりやがれー
鳩が豆鉄砲をくらったような顔の六男をその場に残し
「ほな…オーダーした道具、キャンセルしてくるわ」
いそいそと部屋に戻り、ポチッとキャンセル♡

その後まだイライラし続けている六男はお風呂にゆっくり入り…
「うぜえ!」
なによ。ほっこりお風呂から出るなりそれかい。
「髪切るの忘れた」
…たったそれっぽっちでどんな言い草やねんw

そこで母は言いました
「ほんなら髪をささっと乾かしたらすぐ切ってあげるよ」
いつもならイヤだーメンドクセーの連発なのにwww
またまた不思議そうな面持ちの六男は
でもこの機会を逃すわけにはいかぬ、と早速さ準備を始めました

いや、そりゃ面倒臭いのよ、本音は。
でもこれはチャンスだものね。

いつものようにヘンテコてるてる坊主みたいなケープをかぶせて
いつもよりちょっぴり短めにバリカン入れて
あとは丁寧にチョキチョキ…
目まぐるしい毎日の喧騒の中で、この時くらいが
洗面所でふたりきり、大切な話が出来る貴重な時間

あんなことやこんなこと
いま何を考えてる?ママは最近こう考えてる。
敢えてイライラことには触れなくて
ドーデモヨーな軽い話を楽しく、続けていたら
しばらくして六男は静かな声で
「もう少し頑張ってみる」と、ポツリと言いました

そっか、まあそれも良いね
だけどさ、さっきも言ったけどさ
ママ、頑張っていてもいなくてもあんたが大切だよ
それを聞くと六男は少し照れくさそうに、
でも久しぶりの笑顔を見せてくれました。

ひとり親だからねー寂しいこともあるかもしんないけどさ、ね。
パパもパパなり、やれることやってくれてるしね。
苦しいこと、辛いこと、思い通りにならないことなんて
これからだってきっとあるよ
でもさ、そんな時は辛いんだよって言って良いんだよね
踏ん張れないなら流されたって良いしね
それにさぁ…

あんま大きい声じゃあ言えないけどぉー。
と、大人の打算ってやつをこっそり打ち明けると
「それな!!」と膝を打って笑う六男ww
だよねー(爆)

「うわー、ママと同じこと考えてたわー」
「親子だわー」

いつもよりずーっと距離が縮まった気がしました
雨降って、地固まる
でも、その前にはぐっちゃぐちゃ。

世のおかあさん
混沌を恐れないで行こう
ぐっちゃぐちゃなら思いっきり泥んこになろう
そんな気づきの夜でした

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