「わたし達には共通の大きな命題を持っているのですが
子ども達もそれぞれに、それぞれらしく命題を表現しようとしています」
わかってるよ、そんなことは知ってる。
だけど今夜はちょっとだけ疲れたな
何もかも放り出して
いっそ怒(いか)ってみたりしようか
冷たい炎を巻き上げて
傍若無人な輩を焼き尽くしてしまおうか
そんなことを、べっとり弄るような宵の口
いいえ、わたしはただ悲しい。
怒りよりもう少しだけ深いところが痛む
誰に対しても言うべきことをストレートに伝えるひとと
どんなひとにも寄り添うあたたかなひと
どちらも美しくて
ただ傍でそのひとらしく居てくれることが嬉しい
それだけでい
わたしはそのどちらとも似ていないけれど
それでもいい、と思えてくる不思議。
闇の中にあっても、あればこそ。
じっと静かに整えればほら
小さな蝋燭みたいな灯が見えてくる
ありがたいね
彼女たちと同じ時代に生きられる幸せ