お金が欲しい
お金が欲しい

お金が欲しい

「ああ〜お金が欲しい〜」
小学生の末子も中学生も四六時中そう言っています
漫画が欲しい、ミニチュアが欲しい
メイク道具が欲しい、お洋服が、靴が、お人形が。
ママはキャンピングカーが欲しいな!
旅をしたいな。
時々は露天風呂付きのお部屋に泊まったりなんかしてぇ…

ママはお仕事しているんだから買えば良いじゃん。
って簡単にそう言うけど子ども達よ。
お前たちを養うためにいったいどのくらいお金がかかるか知っているのかい
あーだこーだとか、そーだなんだとか、どーんなもんだ、とか(違う)
電気代、ガス代、水道代に電話代
プロバイダ契約もしてるし車も持っているし
ああ今夜の夜ご飯、明日の朝昼夜ご飯にお弁当
お金はいくらあったって良いもんね

あーあ、そんなに自分のことにお金使えないんじゃ
ママは不幸だね。と憐れまれる始末(笑)
いやいや、そこはそうでもないんだよ
だってさ、
今夜もお気に入りの白熱灯ともせるし
ガスで炊いた美味しいご飯に
昨日の安売りお野菜たっぷりでおかずを作って
ゆっくりお風呂につかった後にみんなでリビングに集まれる
インターネットでお気に入りの映画も観られるし
明日のご飯もきっと買える

なにより…こーんなくだらないこと考える邪魔をする身体の不調もないし
ベッドはいつだって横になれる
雨が当たる窓からの景色はしっとり落ち着いていて大好きだし
読もうと思えば本棚にいっっっぱい本が並んでる
あゝ幸せだな、と思うからこそ
キャンピングカー買ったら旅をしよう、なんてことだって想像出来るのだもの。

でも世界中の泣いているひと達に
わたしが手に入らないままになっている望みのかわりに
今夜ひと晩
愛するひとのぬくもりと共に眠る夜を手渡したい
その為ならあと一つ、足りないものがあってもかまわない
そんなことを考える夜なのでした
お金よりもっと大切なもの、みんなにもっともっと届きますように

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