感じる
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昔、食いしん坊の三男がノロウイルスに感染して
おえー、おえー、と嘔吐を繰り返し苦しそうでした
たぶんまだ1〜2歳の頃。
おなかはこわしていても紙パンツをはいていたからさほど気にならず
とにかく、脱水を起こさないようにと気を配るけれど
お水をただ飲ませても逆にそれが引き金になって次の嘔吐を呼び起こす

嘔吐下痢のときのみならず
子どもが体調を崩しているときは食べ物をあげないで…とはよく耳にする対応ですが
ちょっと待って、よく見て。そして感じてあげて欲しい。

件のときの三男は、ヨレヨレながらも食べたい気持ちが強くて
パパが作ってくれた小さな甘いきな粉をまとわせたおにぎりをつかんで離しませんでした
もちろん、食べてもまた吐いてしまいます
でもね、どっちみち
胃の中が空っぽであっても吐き気はおさまらないんです

病院によっては胃を空っぽにした上で”吐き気止め”なるものを処方するようです
吐き気、ってのが本当に辛いものですから。
でも、からだって本当に良く出来ていて
その子が食べたいと言うものを入れてやると
それきた!とでもいうように
こころは満たされ、かつ、一旦お腹に入ったものを使ってザバーっ!と”吐きたい”にも対応してくれます

ウイルスが体内に入ったから
それを排出させようと身体が反応する
その反応を後押しするだけで身体は勝手に快方に向かう。

反応というところが子ども達それぞれでは微妙に違うわけです
じっと横になってひたすら反応に全集中する子もいれば
三男のように積極的に関わり反応を促進させる子もいます
一致しているのは、体内のウイルスを外へ出そうとするということ。

これはお熱も同じですし
なんならココロの不調も同じ。
抑え込むとか誤魔化さなくても大丈夫
その人にぴったりの対処法があります
けれどそれは本人にしかわからない。

痛みとか苦しさ、熱を出すこと
不調であることを感じることすら封じてきた社会が
そろそろ限界近いんじゃない?と気づき初めています

あれこれ外から手を出すことも
先回りして”無毒化”したそれと関わらせることも必要がなく
そのひとの準備が整えば自ずと罹患するのだから
その時に欲しいこと、もの、ひとを感じれば必ず乗り切れる波です
自分らしくそれぞれが感じられるようになれたらと願っています

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