ぎぎぎ…
ぎぎぎ…

ぎぎぎ…

体験し、何かを感じ
次の体験をしてまた何かを感じ思索してこそ身につく。
とはわかってる(つもり)

今朝、いつものようにのっそり5:00起きの五女
休み明けは宿題の仕上げのためにそうしているらしい
いつでも何処でも眠っているけれど
自分で決めたらちゃんと起きてくるんだから偉い。

それでね
「寒いからココア作って良い?」と開口一番言う。
我が家のココアはお菓子作りにも使えるように、と
お湯でちょろんと溶かしたらアラびっくりもう飲める!
なんてやつじゃなくてただの粉。

時間がありゃマミーがちょっとおしゃれぶって
ミルクパンでほっこり作って差し上げたいところですがー
残念ながら朝はお弁当だの朝ごはんだのの支度がありまして
ガスコンロもぜんぶ使われてるしなんならお鍋は順番待ち状態
え、じゃあ自分でレンジ使って作ってー

内心思うわけ。
あああああ、貴重な純ココアさまが…ううう…
でも、でも。
わかるよ、うん。朝の静かな時間にちょっと美味しいココアがあったら嬉しいもんね
大人しく麦茶でも飲んでろー!と喉から奥歯を越えて舌の上で暴れるホンネちゃんをぐぐっと呑み込み
決して直視なんかしない。
見たら…見えたら…口が滑るもの、手を出してしまうもの。
がまんがまん、見ちゃだめ絶対ダメ

あああ。
あー、まず周りを片付けてから始めてよー
あー、袋の口開けっぱなしでミルクさわってるー
あー、欲張ったらマグカップからあふれるー
あー、砂糖多すぎじゃない?

あ!うそでしょ!
牛乳入れたマグカップ、レンチンじゃなくてそこに粉入れちゃう!
うっそーうっそー、いや、無理やりかき混ぜたって…オーマイガー

流石にこりゃいかんと感じたのか?
五女がちらりとわたしを見る。
たぶんわたしの心の叫びがわたしの周りに浮かんでいたかもしれない(笑)
「ママ、」
なに?

白々しく答えたけれど頭の中はあれこれ言いたい。
「どーしよー」

ど、ど、どうしよう??
え?この期に及んでからのそれ??
…何事もシミュレーションしてから取り掛かるんだよ、あたしゃ。
ノープランで取り掛かるタイプなんだね、おぬし??

哀れ、マグカップのフチギリギリまで注がれた冷たい牛乳の上に
あてどなく浮かぶココアの粉たちを無理やりかき混ぜたスプーンにはココア玉がへばりつき
溢れた牛乳とスプーンにさえくっつくことを諦めたココア玉達が周囲に散らばっている中で
へへへ、と五女が困り顔で笑っている。

たくさん飲みたかったのよね
こぼれちゃったのよね
捨てるには忍びないとはわかるのよね
でもどーすれば良いかはちょっとわかんないのよね
叱られやしないかとは考えてないのよね
はいはい…ではおかあたんが教えてあげましょう。

まずー。
粉を水に溶かしたいときはか、な、ら、ず、
必ず!
先に粉に水をすこーし混ぜて練り練りしてから取りかかるんじゃい

ほうほう、とわたしの手元を覗き込む五女
指には相変わらずココア玉。
ジャーっと水で洗うにはちょっとたっぷりすぎやしない?

というわけで。
びったびたに汚したマグカップと周辺からココア玉を手早く救出、そして茶漉しでゴリゴリぐるぐる。
より大きなサイズのマグカップちゃんの中に見事収まる冷たいミルクココアちゃんを見てほっこり嬉しそうな五女

しまった…
今まではココアが飲みたくても
あたち、作れない!てなもんで躊躇していたであろうに
まんまと手順を教えてしまった…
ということはつまり…
五女はスムーズに美味しいホットココア作れるようになっちゃったってことじゃん!!
キーっ!

なぜ、子どもが自ら新しい体験に取組み
上手くいかなかったという現実にぶち当たり
解決する方法を理解して実際に
目の前のを乗り越え、次からはもっとスムーズに
その、体得した”コツ”を使えるようになることが
キーっ!なのかって。

だってさ、きっとね。
ココアの粉を買って来たよ!
って、伝えるや伝えずのうちにね
もう、とっととそれは美味しいホットココアになってさ…
あーっと言うまに「ママ、ココアが無くなった!」になるに決まっているからさ!

子どもってほんとにステキ。
退屈なんてさせてくれないからね(白目)

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